アップル製品が売れるわけ
最近、スマホの電池が数時間で切れるようになってきた
出かける時は、モバイルバッテリーがないと不安になる
振り返ると、10数年アップル製品を使っているわけだが
何故、使い始めたのかは謎だ、別にアップル信者でも無いし
PCはwindowsしか使ったことないし、改めて考えるとスマホを買い替える時は、アンドロイドでいいのだ
日本ではiPhoneが非常に人気で、見渡してみればそこらじゅうにiPhone利用者が目立ちます
先日、ベトナムで働いている友人から、ベトナムのスマホ事情を聞いたところ、iPhoneは高くて買えないとの事でした
周りで持っている人は見栄を張るためにローンを組んでいる人以外持っていないという
ベトナムといえば、中国に隣接しているから、中国製品が売れているのかと聞くと意外にも、ベトナム人は中国人が嫌いだから中国製品は極力買わないとの返答があった
そうなると、消去法で韓国製か台湾製になるというのだ
近年は、ベトナム製のスマホも出てきているとの事でした
さて、では日本だとなぜこんなにアップル製品が好まれるのか??
調べてみたら面白い事がわかったので書いていこうと思う
世界と逆行する日本人の思考
Android・iPhone別では,2019年のAndroid比率は52.6%,iPhone比率は47.4%
国内
日本国内のOSシェア
一方、世界ではiPhoneよりAndroid
日本では若者の45%以上がiPhoneを使う、海外ではAndroidのほうが人気なことが多いです
例えばイタリアではAndroidのシェアが70%、iPhoneのシェアは14%です
ドイツではAndroidが75%、 iPhoneが16%、スペインではAndroidが90%、iPhoneが7%というように、世界では圧倒的にAndroidが人気です
というのも、AndroidはOSをGoogleが開発しています。スマホメーカーはスマホの本体をつくり、Androidをインストールするだけでスマホを作れるのです
OSの開発は大変すぎますから、いちいち自社でOSを開発するよりGoogleのAndroidをインストールさせてもらったほうが楽なのです
しかも、Androidは無料でメーカーに提供されています。 そのため世界的にはAndroidを搭載したスマホが大量に出回っています
一方でアップル社のiOSは、iPhoneしか搭載することができません
アップル社はOSを他のスマホメーカーに売らないのです
そのためiOSを使える人は、iPhoneを買った人だけです
こう考えると、あらゆるメーカーがAndroidを搭載して売っているのに対し、iPhoneはアップル社だけが売っているのです
多数のAndroid対アップル社のiOSの戦いで、数の多いAndroidがシェアで圧倒するのは当然とも言えます
海外でAndroidが流行った理由はわかりやすいです
まず、Androidは安く、iPhoneは高いからというのが1つの理由です。日本でもそうですね。Androidスマホはすぐ値引きされ、 「実質0円」「一括0円」という安さでAndroidスマホを購入できます
一方でiPhoneは値引きがあまりありません
ブランド戦略の一環で、iPhoneはブランド価値を維持するために大幅な値引きをしないのです
そのため海外では、iPhoneは高級品という扱いで、安価で手に入るAndroidのほうが利用者が多いのです
もう1つの理由は、Android搭載端末の方が性能が良いことが多いというものです
アップル社も昔からパソコンをつくってきたメーカーですが、どちらかというと「OS屋さん」であり、 「OS屋さんがパソコンも作っている」というイメージです
対するAndroidスマホのメーカーは、Windowsを搭載したパソコンを作ってきたメーカーです
Windowsはどのメーカーのパソコンにも搭載できるOSですから、自社のパソコンを売るにはOSではなく、 パソコン自体の性能で勝負するしかありませんでした
そのためAndroidスマホのメーカーは性能勝負が得意なのです
あれだけ騒いだのに、ファーウェイが世界第2位
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチが2020年2月12日発表
安くて性能が良いのですからAndroidが売れるのは当然とも言えます
しかし、日本ではそうではありません
調査によれば、2019年のスマートフォン(スマホ)出荷シェアは米国からの制裁があったにも関わらずファーウェイがアップルを抜いて、世界第2位のメーカーとなっている
これは、ファーウェイが中国国内でほぼ4割のシェアを獲得するほどの積極的な販売攻勢を仕掛けたことによるものという
同社の全出荷数量の6割以上が中国国内向けであり、中国以外では旧機種の販売継続を試みているものの、競争の激化によって同社が提供できる顧客価値が次第に薄れつつあるとのことだ
そして、悲しいかな日本企業は1社も名前が無いことに気づく
日本でアップルが人気な理由
色々調べてみると、面白い事がわかった
◆iPhoneはアメリカで2007年に販売開始されました
翌年の2008年には日本で、ソフトバンクからiPhoneの販売が開始されました
◆Androidはアメリカで2008年には販売が開始されていたにも関わらず、日本では2010年になるまでAndroidの販売はされなかったのです
宣伝のうまいソフトバンクは、「スマートフォン=iPhone」というイメージを作り上げてしまいました
スマートフォンの洗練されたオシャレ感を、iPhoneに独占させたのはソフトバンクでした
さすが、ソフトバンクとしか言えない
確かに、振り返ると2010年頃はAndroidが日本で販売され始めても、「スマートフォンとAndroid」と言われ、 スマートフォンはiPhoneを指す言葉になってしまっていたのです
なぜ日本ではAndroidが出遅れた??
これは、日本の携帯メーカー・携帯キャリアがともに、「スマートフォンは日本では流行らない」と思っていたからです
その頃を振り返ると、日本企業の携帯メーカーも元気だったし
赤外線通信が使えないiPhoneはアドレス交換が面倒ですし、 おサイフケータイもFelicaも使えないなんて不便すぎると思っていました
さらには画面がむき出しなので壊れやすく、ポケットの中で誤動作を起こしそうですし、画面を指で触るなんて指紋がついて汚いです
とにかく、折り畳み携帯が隆盛を誇っていたころ
ドコモ、KDDIですら、日本携帯メーカーとなぜかサムスンに依存してましたからね
アップルの進出に嫌な顔をしていた頃です
「日本ではスマートフォンは流行らない」という考えは誤りでした
iPhoneは、(ソフトバンク)は日本でのシェアを伸ばし、まともなスマートフォンがiPhoneしかなかった時代が2年も続きiPhone=カッコいいが定着してしまった
一度市場を制圧すると、なかなか人気が落ちません。これを経済学用語で「カテゴリーキング」と言います

iPhoneはカテゴリーキングになってしまった
例えばパソコンといえばWindows
カフェならスターバックス
スマホならiPhone
検索エンジンといえばGoogle
ネット通販ならAmazonという具合です
パソコンのOSにしてもカフェにしても、代替となるものはあります
ソニーのウォークマンも「CDを再生するポータブル機」では最後までカテゴリーキングでした
CDを持ち歩いて再生することに関しては、ウォークマンが市場を切り開き、「CDを再生するポータブル機といえばウォークマン」という認識を生み出したからです
iPhoneの場合も同様で、特に日本ではスマートフォンはiPhoneしかない時代が2年も続きました
アップル社がすごいものを作ったのも理由の1つですが、日本でiPhoneをカテゴリーキングにしたのは、 独占販売したソフトバンクの戦略勝ちと言えるでしょう
そして、隆盛を誇っていた折り畳み携帯はいつの間にか”ガラケー”と呼ばれるようになってしまいました
日本の携帯メーカーは完全に読み違いをし、すべての戦略が後手後手に回ってしまったことがわかります
iPhoneの日本人人気のまとめ
iMacに始まりiPod、iPhone、MacBookとヒット作を生み出してきたアップル社ですが、 スティーブ・ジョブスの死去とともに迷走を始めたと言われることもあります
しかし、日本ではiPhone人気はしばらく終わらないでしょう
カテゴリーキングと同調思考が強い日本では、特に
日本人は、横並びや右にならえなどマネをする傾向が強いですからね
iPhoneの日本シェアにソフトバンクの戦略が、予想以上に寄与していた事がわかります
iPhoneからしてみれば、現在ではドコモ・KDDIでも販売してるし、人気はあるしで良いとこ取りした感はありますね
日本市場では、苦労せず売り込めた感じは強い
近年、スマホの値段も10万円を超えてきましたし、私もiPhone10年選手から抜け出そうかなと考えています
次回の購入は慎重に考えてみよう