青いパパイヤの香り

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地上波・映画・アマゾンプライム(有料)で見た作品を紹介していきます
*ほとんどレンタルは利用しません

最近、インドシナ戦争・ベトナム戦争の事を調べでいて興味が沸き、そのつながりで視聴

作品紹介

『青いパパイヤの香り』
パリ郊外のセットの中で在仏ベトナム人監督やスタッフたちによって再現されたサイゴンで、一人の女性の生涯を淡々としたリズムで語った一編。監督のトラン・アン・ユンは幼い頃フランスに移住し、リヨンの映画学校を卒業。
本作品ではカンヌ国際映画祭で新人監督賞を獲得し、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。

スタッフ・キャスト

監督:トラン・アン・ユン
出演:トラン・ヌー・イェン・ケー/リュ・マン・サンほか
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
原題:L’odeur de la papaye verte/1993年/フランス、ベトナム合作/104分
1993年カンヌ国際映画祭カメラドール新人監督賞受賞
1994年セザール賞新人監督賞受賞
1994年アカデミー(R)外国語映画賞ノミネート

Mui(20歳) トラン・ヌー・イェン・ケー
Mui(10歳) リュ・マン・サン
La_mere トルゥオン・チー・ロック

あらすじ

1951年、平和な時代のサイゴンの一家に下働きの使用人として、あどけない10歳の少女ムイ(リュ・マン・サン)が雇われていく。
その家庭は琵琶を弾く以外、何もしない父(トラン・ゴック・トゥルン)と家計を支え布地屋を営む母(トルゥオン・チー・ロック)、社会人となった長男チェン、中学生の次男ラム、小学生の三男坊ティンに祖母、そして長年この家に仕えている年寄りの女中ティー(グエン・アン・ホア)がいる。ティンはムイに朝が来ればまず葵を採り朝食の用意を始めることを教える。

ティーはまたムイにこの家の一人娘トーが父の家でしている間に病死してしまったこと、それでも愚痴一つ言わない母について話して聞かせる。ある晩、長男の友人クェン(ヴァン・ホア・ホイ)が一家を訪れ、ムイは彼にひそかなあこがれを抱く。

毎日を淡々と過ごす一家に再び暗い影が押し寄せる。
トーの死以来、外出することのなかった父が家の有り金を全部持って出て行ってしまったのだ。
祖母は母がいたらぬせいだと責め、涙を流す母をラムは、唇を噛みしめて見ていた。母は乏しい商いで細々と生活を支えた。
ある夜遅く、帰宅した父が倒れているのをティーが発見する。父は命を断ち、それから10年が経つ。長男の嫁が来て、暇を出されたムイに母は自分の娘のために用意しておいた宝石とドレスを渡す。ムイは新進作曲家で長年憧れていたクェンの家に雇われる。
そして彼もいつしかモダンな恋人よりムイに引かれるようになる。パパイヤの香りと共に美しく成長したムイはクェンの子を身ごもり幸せに暮らす。

感想

村上春樹のベストセラー小説を映画化した『ノルウェイの森』でも話題になった監督
本作はトラン・アン・ユン監督のデビュー作です。

私の評価
:おすすめできるかなぁ、鑑賞後にガッカリすることはない

評価基準についてはコチラを読んでください

私の視聴結果の基準を指標化
評価を数値化、指標化すること 面白さの指標化が出来るって良い事だなと常々思うんですけど、今まで特にそういう評価基準みたいなのを記事に設けて無くて、今更この素晴らしいシステムを導入するのもどうかとしばらく悩んでいたんですけど、あった方が絶対...

一言でいうと
魅せ方が巧い
性的な描写が全くないにも関わらずエロティックな作品
いわゆる、濡れ場はないのですが
エロティックを連想させる描写があちこちに散りばめられています

タイトルにもなっている青いパパイヤは男性器を想像させます
幼いムイが、パパイヤをなんとも言えない表情で見る描写
パパイヤをもぎ取ると白い液体が、これは精子を連想させます
触るさまは、睾丸を揉むしぐさです

服を着て、体を拭くシーンが何度かあるのですが、裸よりエロいです
また、壺は女性器を連想させ、割るシーンでは終わりを表現している
とにかく魅せ方が巧い

セリフはほとんどなく、風景・料理・湿度を映像で表現している
普通の子供がみてもわからない、大人の映画といえるだろう
最終的には、パパイヤが熟していく表現
音楽にも注目して観ていただきたい

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