『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』感想・評価

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アニメ版を10年ぶりに観たのですが…

金沢旅行をするにあたり、聖地巡礼の為みなおしました。
せっかく行くのですからね。
最近は石川・富山のアニメを見まくってます。

そんでもって、アニメ版を前回観て感想書いたのですが、
ある御仁から劇場版見ろと指令が来たので視聴。

劇場版は初めての視聴となります。
それでは、最後までお付き合いいただけると幸いです。

作品紹介

「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」劇場本予告編

あらすじ

祖母の経営する温泉旅館”喜翆荘”(きっすいそう)での住み込み生活にもすっかり慣れた、東京生まれの女子高生・松前緒花は、板前見習いの鶴来民子や仲居見習いの押水菜子らと過ごす毎日の中で、少しずつ変わっていく自分に気が付きはじめていた。

秋も深まってきたある日、クラスメイトでライバル旅館“福屋”の一人娘である和倉結名が、喜翆荘に女将修行にやってくる。
奔放な結名に翻弄されながらも面倒をみていた緒花は、掃除をしていた物置の中で、あるものを見つける。

スタッフ・キャスト

原作・アニメーション制作 P.A.WORKS
監督・画コンテ 安藤真裕
脚本 岡田麿里
演出 安斎剛文、許琮、倉川英揚、安藤真裕
キャラクター原案 岸田メル
キャラクターデザイン・総作画監督 関口可奈味
メインアニメーター 石井百合子

松前緒花:伊藤かな恵
鶴来民子:小見川千明
押水菜子:豊崎愛生
和倉結名:戸松遥
輪島巴:能登麻美子
種村孝一:梶裕貴
松前皐月:本田貴子
松前綾人:竹内良太
四十万スイ:久保田民絵

感想

物語の舞台は、金沢駅よりアクセスできる湯涌温泉。
物語上では、湯乃鷺温泉と表記される。

本作品は花咲くいろはの劇場アニメ作品。
なお「総集編」ではなく、完璧な新規ストーリーとなっており、時系列的には喜翆荘が潰れる前の話。
縁が結婚した後くらいのようだ。

TVシリーズのでいうところの20話後か、21話と22話の間に起きたエピソードだと推測される。
TVシリーズの最終話に向けて進む前に起こった話として、絶妙なタイミングとなっている。
また、母である皐月の過去にも触れている。

66分は短い…か?

基本的なストーリーはTVアニメから引き継ぐ青春お仕事もの。
喜翆荘で働くことになった「緒花」、旅館の仕事にも慣れ初め
同じ旅館で働く人たちとも仲良く過ごしていた。

そんなある日、旅館の物置で古い業務日誌を見つけた
そこには「緒花」の母親の「皐月」が自分と同じくらいの時の事が書いてあった
という所からストーリーは始まる。

上映時間の66分はどう感じたかというと
エンドロール入れなければ、60分くらいだもんなぁ
少し短かったかなと感じるものの、ものすごくまとめられていて濃密な作品に仕上がっている。

ネタバレ

母親の皐月の物語を一つの軸として物語は進む。
喜翆荘のドタバタをテレビシリーズと同様のテンションで描きつつ、皐月の物語に断片的に入れてくる。
断片的に入れることにより、小さい緒花を描くこともできるし、若かりし頃の皐月が緒花とのリンクを魅せることができる。
一つの映画としてまとまりのあるつくりになっておりファンも喰いつくだろう。

「母と子の物語」
本作劇場版により、緒花・皐月・スイの親子3代の物語として再構築された感すらある。
TVシリーズにあった、3人が語り合うシーンも、『Home Sweet Home』を見た後に見直してみたら、また感じ方が違うのだろう。

このスパイスは見る人によっては、かなり効くものである。
幼き日の家庭環境にかなり左右されると思うのです。

例えば、母子家庭や父子家庭
共働きでも、子供は我慢するし
鍵っ子なんかでも感じ方は違うのでしょうね…

逆に、家に帰るといつも親が迎えてくれた家庭だと気持ちがわかりにくいかも…
子供って、迷惑かけないために我慢するんですよね…

母「皐月」も母子家庭で、
「緒花」も母子家庭で、
「奈子」の家庭も両親はいるものの両方教師という環境
「家族」というものがテーマになっている。

私自身も、かなり我慢した覚えがあるんですよ。
大人になると「誰も悪くない。」という風に思えると思うんですけど、当時は寂しかったな…

ストーリーでは、奈子の妹の麻奈が遠足に母親が来れないという事で、当初は奈子が行くという事で納得してたのですが、弟の智也がその遠足の準備を手伝ってる最中に喧嘩でもしてしまったのか、麻奈がいなくなってしまいます。

その時、奈子の母から電話がかかってきます。
母からの電話とわかった緒花は安堵の表情を浮かべるのですが、そこで奈子は声を荒げてしまいます。

「警察って何!?お母さんが居ないと意味ない!麻奈は私が見つけるからお母さん一緒に遠足行ってあげてよ!仕事なんて関係ない!帰ってきて!!」
「私いつも言わないじゃない、わがまま!言わないじゃない!こんな時ぐらい聞いてよ、わがまま!私の・・・奈子のわがまま聞いてよ・・・帰ってきてよ・・・」

泣きながら話す奈子の姿に、普段の大人びた奈子との違いに緒花は戸惑います。
そして緒花自身も母との事を思い浮かべます。
奈子も我慢してるんだよね…
切なすぎる…

「皆ママと一緒なんだもん!ママと一緒じゃなきゃ行きたくない!!」
この気持ちわかるなぁ~
例えば父兄参観に来てほしい、親父が来ない
おかんじゃな無くて、来てほしいのは親父なんですよね…
来てほしい人は一人なんですよね…

麻奈に奈子が優しく語り掛ける
「奈子がいるでしょ・・・。奈子が一緒に行くから・・・お弁当いっぱいつくるから・・・だから・・・ね。」
と麻奈の涙を拭いてあげて優しくさとします。

感動というよりも、胸が痛かったよ
子供のころの気持ちを思い出してしまった…

スイに会わずに帰った皐月

「皐月」自身が母となってから見た自分の母親の姿は以前のモノとは違って見えたのではないでしょうか?
仕事も軌道に乗りかけている描写もあり、それでも実家の喜翆荘に戻ろうとした。
これは、仕事と育児の両立が今の自分ではきついと思ったのだと思うのです。

喜翆荘へ戻ろうとした皐月は、そこで母の姿を目にします。
奮闘している母の姿がそこにはあり、
「母さんは負けられないんだ・・・きっと。」
「負けられないだ、自分に。」
「負けられっか、くそばばあ」という台詞

女手ひとつで皐月を育てたスイ
皐月が同じ立場になり、逃げないという決意、
女というか母は強しだよ…ね

で、ラストとなります。
う~ん いい作品だったね

劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOMEの総合評価

あくまでも、私の感想ですのでご理解ください。
私の個人的感想
<劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME>の評価になりますが、

3.5:他人に勧めます、鑑賞後にガッカリすることはない

私の視聴結果の基準を指標化
評価を数値化、指標化すること 面白さの指標化が出来るって良い事だなと常々思うんですけど、今まで特にそういう評価基準みたいなのを記事に設けて無くて、今更この素晴らしいシステムを導入するのもどうかとしばらく悩んでいたんですけど、あった方が絶対...

単品として評価すること自体が難しいが、
内容自体は、個人的には大満足!
ただ、評価と言う点になるとこの点数かな

「劇場アニメ」というよりは「OVA」といったほうがしっくりくる。
「花咲くいろは」らしいストーリーを展開しているのだが、
私の心には響いたが、あくまでファン向けの作品である。

そもそもファンじゃなければ、26話を見た後に劇場版まで見ないからね
そういう点からも、「OVA」だと思ったほうが良い。

66分の割には濃密だが、TVシリーズを見ないと理解できない点が惜しい
いい作品のですが、前提条件が付いてしまうのはね
もちろん、ファンの方にはお勧めできる。

特に「菜子」の話に関しては、母親に感情をぶつけながら
「わがまま」を言うシーンなど豊崎愛生さんの演技力もあり非常に良い。

「皐月」の若いころを演じた伊藤かな恵さんの名演技も光っていた。
作品中でのキャラクターたちは「叫ぶ」「走る」「泣く」と忙しく、作画がきれい、さすがP.A.WORKSというところだった。

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