東南アジアに位置する多民族の国として有名なマレーシア。
マレーシアは多民族国家ゆえ、美味しい料理がたくさんあり毎日何を食べようか迷う。
現地の人は朝食を食べながらランチは何に知ようかと迷うと言ってました。
確かに、料理の種類が沢山あり、移住してからというもの食べるものにも迷います。
日本でいうと、朝うどん食べたからお昼は寿司にしようかな??
と、うどんを食べながら考えるようなものですね。
マレーシア料理
多民族国家のマレーシアには主に
①マレー系
②インド系
③中国系
3つに分けられ、マレーシアの各民族それぞれに独自の料理の料理があります。
《マレーシアの4大料理と特徴》
①マレー系料理
ココナッツやスパイス、ハーブをふんだんに使った辛さのある料理が多いのが特徴。
料理によって辛さ、酸味、甘みがあるものなどさまざま。②インド系料理
マレーシアには南インド料理が多く、南インド料理はココナッツを使用した豆や野菜の料理、北インド料理はスパイシーな肉料理が多い。マレーシアのカレーはチキンカリー、フィッシュカリー、イカカリーが一般的で、多くのスパイス、ココナッツミルク、カリーリーフが使用されている。
③中国系料理
福建料理や広東料理など料理が多いが、マレー風やインド風など、地元の食材や他文化の料理から影響を受けたマレーシア独自の料理もある。④ニョニャ料理
父系の中華料理の食材を母系のマレー人女性が香辛料を調理のスパイスに取り入れた、見た目が中華で味がマレー的な料理のこと。もともとは家庭に伝わる料理であった。
つまり、中華とマレー料理の融合・いいとこ取り中国料理の食材を用いることが多いが、ココナッツミルク、レモングラス、ウコン、トウガラシ、サンバルなどの東南のアジアのスパイスをブレンドしたピリッとした、甘みのある料理がおおい。
上記のように4つ分類される。
また、宗教上取り扱わない食材があることも注意しなければいけない。
詳しく見てみよう
民族と宗教
マレー系が多数派を占める多民族国家である。
国民の内訳はブミプトラ(マレー系+その他先住民)が 67%、中国系が 25%、インド系が 7%となっている
マレー系が67%となっており、マレー系の方はぼイスラム教
国教はイスラム教であるが、多宗教国家である。
各宗教別の人口構成は、イスラム教が61%、仏教が 20%、ヒンズー教が 6%である
各宗教の人口構成は、マレー系、中国系、インド系の民族構成とほぼ対応している。
その他にキリスト教徒が 9%を占める。
マレー語が公用語と定められており、他に中国語やタミール語が使われている。英語も
広く通用し、政府文書においても英語での頒布も行われるものが多い。
イスラム教とハラル
マレー系の食事
イスラム教(ムスリム)の戒律によって食べることが許された食べ物のことを「ハラルフード」と呼ぶ
イスラム教では「食べてよいもの」、「食べてはいけないもの」が細かく定められています。
日本に住んでいるとほとんど知らない「ハラルフード」とイスラム教の細かい戒律についてご紹介します。
現在、全世界に16億人以上のイスラム教徒(ムスリム)がいるとされていますが、イスラム教徒(ムスリム)の観光客が増えていくに従って日本国内の飲食店でも対応が求められています。
「(ハラル)許されているもの」ではなく、「ハラム(禁じられているもの)」は何かを押さえておいたほうが簡単です。
全面的に禁じられているのは、「豚肉」と「アルコール」
特に豚肉については厳しく禁じられています。
注意が必要なのは、そのものを食べなければOKというような単純なものではなく、豚から派生したすべてのもの、および豚と接触した食品もすべて禁忌とされていることです。
気をつけなければならない点
・豚から抽出したエキスが含まれる調味料や出汁の入ったスープ
・豚を調理した道具を使って調理された食材
・豚を運んだトラックや豚を入れた冷蔵庫で保管された食材
・豚が配合されている餌を食べた家畜
・豚由来のタンパク質や酵素を使われている医薬品や化粧品
など、すべてがNG
イスラム教では、豚は不浄のものとされているので、一切体内に入れてはいけないのです。
日本食の一般的なメニューに含まれており、食材店でも気軽に購入できる豚肉はもちろん、見ただけではわからない原材料や保管場所、輸送方法についても配慮されていなければならないことを理解しておく必要があります。
それ以外の、牛や羊などの肉は食べてもよいとされていますが、イスラムの教えに則った方法で屠畜・加工された肉(定められたやり方で屠畜する、血を抜いてから解体する、など)でなければなりません。
日本国内の食材店や施設で一般的に行われている方法で処理された食肉は、イスラム教徒(ムスリム)にとっては食べてはいけないものになるので、メニューやレシピを考える際には注意が必要です。
アルコールは、飲料としては全面的に禁忌とされています。
厳密に言えば、消毒用アルコールや発酵過程でアルコールが自然に産生される調味料(日本食にはかかせない醤油やみりんなど)もNGですが、一定量の濃度が規定値以下ならばOKとする考えを持つ人もいます。
これは、同じイスラム教徒(ムスリム)でも宗派や国、地域、個人によって解釈が異なるためですが、基本、アルコールが入っているレシピはすべてNGと覚えておけば間違いないでしょう。
ハラルフードを考える上でもっとも大切なことは、イスラム教徒(ムスリム)にとって食べ物は、ただの好き嫌いの問題ではないということです。
ハラルでないものを食べることは罪であり、神に背くということ。
それは、生き方そのものと言っても過言ではないのです。
日本人には理解が難しいかもしれませんが、そういう文化があることを真摯に受け止め、配慮していく必要があるでしょう。
ヒンドゥー教と禁止事項
ヒンドゥー教徒は、インドやネパールに多数存在しています。
この流れを汲んだマレーシア系インド人は、ヒンドゥー教
マレーシア在住のインド系の人は、ヒンドゥー教と考えたほうが早いでしょう。
また、ベジタリアンも多く、マレーシア国内で食事に行くとベジタリアンメニューを掲げているところが多いです。
全面的に禁じられているのは、肉全般
多くのヒンドゥー教徒は、肉全般を避けますが、中には肉食をする人もいます。
その場合でも食べる対象は、鶏肉、羊肉、ヤギ肉に限定されます。
牛は神聖な動物として崇拝の対象となっているため、食べることは禁忌とされています。
豚は不浄な動物とみなされ、基本的に食べることはありません。
肉そのものだけではなく、出汁や脂肪が入っているものも避けますので、 「ブイヨン」「ゼラチン」「肉エキス」「バター(牛乳の脂肪)」「ラード(豚の脂肪)」「ヘット(牛の脂肪)」などを調理時に使わないよう注意が必要です。
カーストによって、食の禁止事項が異なるため、直接聞いてあげると喜ばれるかも?
ヒンドゥー教とアルコール
アルコール類は禁止されているわけではないので、コンビニやスーパーなどで買うことはもちろんできます。
ただ、観光客が訪れるようなところでも、アルコール類はメニューに載っていません。
ただし、大都市ではバーを探せば比較的手軽に飲むことができます。
しかし、全体的にはアルコールに寛容、というわけではないようです。
ビールなどのアルコール類が、ローカルのごく庶民の人々にとっては高い、ということもありますが、やはり宗教的な考え方と結びついているようです。
マレーシア第1の宗教であるイスラム教は飲酒を禁じていますし、第3の宗教ヒンドゥー教もあまりいいこととはされていません。
通常のレストランでは、ごく一部のレストラン等を除きアルコールは一切販売されませんので、注意が必要です。
マレー系とインド系のお店では、お酒が飲めないと考えたほうがいいでしょう。
但し、インド系のバーや酒屋(酒を販売しているお店)があったりとよくわからないのが現状。
右手は神聖な手、左手は不浄な手とされているため、一緒に食事をする場合には必ず右手を使いましょう。
まとめ
私たちの常識からすると、お酒や豚を食べないなんてと思うかもしれませんが、相手からすると食べるなんて信じられないと思うはずです。
食事に行く際には、私はムスリムだからと向こうから、気を使って話しかけてきます。
そういう気を使わせないよう、こちらから今日はあの店で食事しない?(ハラルの店舗)
と声をかけてあげると、仲良くなれると思いますよ。
相手の気持ちに立って考えてあげることは世界共通ですからね。
次回は、マレーシアの4大料理の代表的な料理や、有名どころを紹介します。
それでは
次回の記事、マレーシアの4大料理を解説します②